落日の帝国

・半島情勢 日露戦争で日本が完敗したため朝鮮半島の主権はロシア帝国が握ることになった。イギリスの外交努力もあって南半分は独立した存在を許されたが事実上ロシアの影響下にあることは変わらなかった。もしも日英同盟が狙ったように半島にアメリカを引き…

・本土奇襲 フィリピン周辺を巡る戦いがアメリカにとっての泥沼の消耗戦となった段階で、事態を打開するために行われた奇襲攻撃。北太平洋を経由した巧みな航路で北海道と東北に襲い掛かり、大量の破壊が行われた。そのさまは上陸部隊を後続させているかのよ…

・太平洋の島嶼の帰属 仏独VS日英の戦いが第一次世界大戦でおこなわれ、その後の返還や交換の交渉により以下の状態。 ハワイ諸島・フィリピン:アメリカ マーシャル諸島・ギルバート諸島:フランス(仏印と交換) トラック諸島・パラオ諸島:日本 マリアナ…

・二式艦上爆撃機「彗星」 限定的な空戦すら可能で、急降下爆撃と雷撃の両方をこなす傑作機。ただしエンジンはイギリスから輸入したマーリンエンジンなので自給生産性がひくい。機数がそろわないので空母機動部隊戦に温存されて、活躍した戦いは少ないが、そ…

・大和級巡洋戦艦 新起工された4隻の雲龍級空母とペアをくむエスコート艦として建造された事実上の装甲巡洋艦。その機能は砲火力よりも対空装備、船団指揮艦としての通信設備、航続能力、機関出力にそそがれており、36センチ砲6門を搭載しているのに側面…

・零式艦上戦闘機 この世界の日本海軍初の純国産主力戦闘機。性能は極めて凡庸だが操作性と整備性がよく生産性も高い。陸軍の戦闘爆撃機思想の影響を受けて若干の対艦攻撃能力があり、開発に失敗した急降下爆撃機の能力を補った。 次世代機が開発されて以降…

・決着 マリアナ諸島は大部分がイギリス領。仏印は日本がフランスへの戦後返還を約束し、アメリカの無闇な独立派援助工作がフランスの態度を硬化させたことから侵攻できず、アメリカは残された選択肢の中から台湾侵攻作戦を決定する。弱体の日本陸軍相手なら…

・第一次南シナ海開戦 フィリピン空襲の後、シンガポールからの輸送船団を護衛して本土に戻ろうとする第一航空艦隊をアメリカ極東海軍が襲撃せんとして生起した海戦。日本側は正規空母翔鶴級2隻に金剛級戦艦2隻を主力、アメリカ海軍はフィリピンへの航空機…

・マニラ空襲 開戦後に発起された日本海軍空母機動部隊の軍港強襲攻撃。4隻の空母から五月雨式に発艦した攻撃機は戦闘艦をほとんど無視して対空防備のあまい港の施設に攻撃を集中。最大の戦果は潜水艦用魚雷300本を誘爆せしめたこと。石油備蓄まで厳しく…

・太平洋戦争前の各国の状況 ソ連:ドイツとロシア満州帝国の二正面に苦しみながら成長。余裕なし。 ドイツ:ソ連への防波堤としてヨーロッパ諸国から行っていの支持を得るが、東欧の統治に苦労している。 イギリス:アメリカとの関係が悪化中。ドイツとの関…

・アメリカの対日戦略 日英同盟の存在が大きなネックだが単独戦なら軍事介入をまねかずに叩き潰すことは可能である。日本の戦艦・陸上戦力が絶望的に小さいことに注目したアメリカはフィリピンの防衛は可能と判断しており、シンガポールのイギリス東洋艦隊と…

・ロシア極東艦隊 ロシア革命まで存在していた極東艦隊の規模は超弩級戦艦2隻、弩級戦艦2隻、旧式空母1隻を主力とする艦隊で長らく日本海軍の仮想敵だった。かの艦隊は第一次世界大戦で西側の港をほとんど失って以後はロシアにとっても虎の子であったが、…

・上陸作戦への対処 直接的な脅威であるアメリカ軍の上陸作戦に脆弱な日本軍が対処するには、まずはアメリカ空母攻撃に全力を集中、制空権を何とかして確保。続いて主力艦隊を無視して輸送船団を航空攻撃するドクトリンをもっていた。艦砲射撃などは我慢ある…

・ロシア革命 日露戦争の勝利によってロマノフ王朝は多少はもったが、第一次世界大戦の苦戦で国内がガタガタになり1930年代に勃発。大ドイツ帝国を先頭に列強が介入。西ではグダグダに終わるが、東では日本と英国の支援によって亡命ロシア人によるロシア…

・船団護衛ドクトリン 日本海軍の方針はともかく中東、そしてイギリスとの通商路を維持して負けない体勢を守ることにある。もちろん、最大の問題はフィリピンから出撃するアメリカ極東艦隊だ。戦艦すら含む――イギリス東洋艦隊も敵に回していた――極東艦隊の攻…

・第一次世界大戦 日本をくだして極東を支配下においたロシア帝国の強大さはドイツ帝国を警戒させてフランスの中立化から同盟への流れを生んだ。大陸からはじき出されそうになったイギリスは極東ではロシアに抵抗しつつも彼らと組み、イタリアにも調略をしか…

・日本陸軍について 日露戦争で海軍が大敗したために兵站が崩壊し、海岸に追いつめられて壊滅、降伏した経験を持つ日本陸軍はロシア帝国の上陸作戦に国内持久することと、イギリスの手先となって極東情勢に介入することが任務になる。 そのため多くの砲兵、…

ハヤテSSを書かなくなった反動か、架空戦の設定を書きなぐりたくなったので始める。かなり無知でいろいろと不条理なところはでてくると思うが、私が考えをひねくり回すことを楽しめればOK。 ・コンセプト 日本海軍に通商破壊戦をやらせたい。 ・改変ポイ…