2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

人は、笑顔で儚い希望を語る者の決死の覚悟を無駄にはできない。――支倉凍砂:狼と香辛料2巻314P まったくその通り。一種の美学意識に基づく感情だけれど、それが犠牲を必ずしも減らすとは限らなかったりする。

使い逃し

だれもが、はじまりが終わったことを知った。三千院の財産は煮え立っている。その薄汚れた錠前には何本もの血塗られた手がのばされていた。遺産争いの夏がはじまった。

「ここの教会は豚より劣る」――支倉凍砂:狼と香辛料2巻206P 主人公にあるまじき心臓を突き刺す一言。しょうじき度肝を抜かれた。人間生き残りが掛かっていると何でもやっちゃうんだな。

「――だぁぁぁれが罪もない一般市民よ。存在自体が環境破壊みたいな顔した連中が」――神坂一:スレイヤーズ14巻56P あいかわらず素晴らしい毒舌っぷり。環境破壊という言葉も使いこなし方の幅が広いや…。

「てめぇなんか……あのリナ=インバース以下だっ!」――神坂一:スレイヤーズ10巻25P これは言われたくない言葉。特に本人は言われたくないだろう。

「まずガウリイに、死ぬ気でひとりで突っ込んでもらう。しばらくしてもガウリイが出てこなかったら、みんなであそこに向かって竜破斬か何か連打する」――神坂一:スレイヤーズ5巻222P リナ=インバースの素晴らしいアイデア。でも、竜破斬じゃ、たぶんザ…

事情がわからない人間のうちでただひとり、ガウリイだけが泰然とかまえているが、これはむろん、彼が大物だというのではなく、単に彼にとって『事情がよくわからん』というのは、ごく日常的なことだからに過ぎない。――神坂一:スレイヤーズ4巻20P 珍しく…

「五回……いや、六回か。一度なんぞは確かに死んだのを確認した上に、火炎球で灰になるまで灼きつくし、その灰をいくつかの壺に入れてふたをして、川に流したり埋めたりしたんだが……」――神坂一:スレイヤーズ3巻165P ヴルムグンについてゼルガディスが語…

「そりゃあ怖いもの知らずの向こう見ずってのは単なる馬鹿だけど、怖がって、慎重論ばかり唱えてて何もしないってのは、はっきし言って馬鹿以下よっ!」――神坂一:スレイヤーズ2巻102P 耳の痛い言葉。リナ=インバースの設定年齢15歳は若すぎるのでは…

自分には人として数え切れぬほどの欠点があるだろうことをかれは自覚していたが、誓いを違えることをそこにつけくわえることだけはできなかった。――RSBCパナマ侵攻2巻181−182P 素晴らしい。これぞ男の生き様って奴だろう。これだけでもなかなか…

平等などという妄想は、しょせん人生の調味料にすぎない。――RSBCパナマ侵攻2巻142P しょせん調味料。されど調味料。調味料があることで食べられる料理があるように、平等の妄想があることでいきられる人生もある。

本来、たいへん優美な印象のある艦なのだが、建造途中で続々と増備が決定された両用砲、機銃、電測兵装、とどめにほどこされた迷彩のおかげで禍々しさが増し、まったくの暴力装置にしか見えなくなっている。――RSBCパナマ侵攻2巻74P 元の姿を連想させ…

宇宙人か何かなのかロシアっぽい国の歴史に時間を超えながら干渉していた。コールドスリープを使ったのか、本当に飛んだのかは分からないが超常的な力は使えなかったようだ。 二回目に政権に接触した時には一回目のときにできた自分の子孫の大臣を利用するだ…

「当然だ。それがあなたの仕事だ。軍が国家を防衛して当然のようなものだ。その点について、わたしは毛頭恩義を感じるつもりはない」――RSBCパナマ侵攻2巻17P その当然が行われない国家・地域の何と多いことか!しかし、当然を当然と思ってありがたが…

「生き残るのに勇気はいらない。むしろ臆病でなければならない。いや、自分が臆病な意気地なしであると知ることこそ、本当の勇気といえるだろう」――RSBCパナマ侵攻2巻17P まったくその通りだが、本当の勇気ではないCICによって与えられる勇気がR…

「限られた時間の中でよりよい物を造るのは、限られた人生を有意義に生きるのと同じだ」――RSBCパナマ侵攻2巻16P これは素晴らしい名言だ。素晴らしすぎて皮肉が効きすぎ。有意義に生きると言いながら、人生に意味はないなどと言ってみたりもする氏に…

「髭は切るな、僕の髭は罪を犯していない」 ――中略―― このような男に同時代で出会えたとしたら、それは果たして幸福なのか不幸なのか。――RSBCパナマ侵攻1巻192P もちろん出会えたら幸運で、出会えなかったら幸運に決まっているじゃないか。ちまちま…

なにが良いのか悪いのか、さっぱりわからない。いかなる高邁な理想も銀行口座の残高に必敗するという真実いがい、共通するものはない。――RSBCパナマ侵攻1巻134P 南米情勢について。けっきょくは金か…しかし、金こそ本人たちにはどうにもならない可…

旧知の人間と駅の二階でであって食事を共にした。にかけうどん260円。 一週間分のカレンダーという謎のメモを渡されて、席につく。やはりというか味の記憶はない。 そのあと、野球をしたが身体が思うように動かず悔しい思いをした。夢の中くらい上手く動…

「われわれはあきらめない。誰も見捨てない。かれらはわれわれを信じている。ならばその信頼にこたえねばならない。そう誓ったのだ。わたしも君も。どうだ、思いだしたか?よろしい、ならば義務を果たせ」――RSBCパナマ侵攻1巻75P パトリック・ヒトラ…

「ああそうだ、ヴァルター、クリスマスおめでとう。返事をする必要はないぞ。君が口にした場合、反国家社会主義的意志の表明ということになる」――RSBCパナマ侵攻1巻46P ひねくれすぎなハインリヒのセリフ。自分は例外に出来て飄々としているいかにも…

かれには蹴落とすべき上官、こき使うべき部下はいる。しかし、友人はいない。一人もいない。常にそうだった。――RSBCパナマ侵攻1巻42P ハインリヒについて。それが必ずしも不幸であったように思えないキャラクターであることが深い。ライフスタイルど…

海の写真を撮っていた。内海にある海岸沿いの道らしくどっちの方向にも海の向こうに陸が見えていた。海がモンサンミッシェルみたいに?遠浅になっていて下におりて変な角度から撮影も行った。 あと、写真を撮っていた人物――視点が三人称に移動した――が剣道(…

奇妙なことに、さきほどまであれほど大きな喜びを与えてくれた光景が、かれの不安感をさらに強めた。――RSBC死戦の太平洋2巻211P 人間は風景を自分の心の鏡としてみる。だからこんなことが起こるのだろう。どちらの予兆も常に転がっているものだ。

海路を急ぐあまり生じた隙であろう。 いかに腕の立つローマ軍歩兵であろうとも遮蔽物なき海上でカルタゴ海軍に狙われてはひとたまりもない。 熟練の操艦術によって行われる衝角戦法は打たれる側から見ると角速度がなく、ピルムでは止められない。 ただひとつ…

大いなる恩寵。なんと心地よき響き。 恩寵こそ我が心に畏れを教え給う。恩寵こそ我が心の畏れを消し給う。 数知れぬ危険、そして誘惑の罠。我はそこより抜けだし得たり。 主は我に約したり。彼の言葉は我が守る、我が命ある限り、彼は我が盾にして妙薬なりと…

「いかなる困難と苦痛にもめげず、不屈の闘志でもって任務を果たし続けた男を批判できる者などこの世にはいない」――RSBC死戦の太平洋2巻207P いや、ひとりだけいるんじゃないかなぁ。本人さ。本人だけは自分のやった事に満足せず、口にはしなくても…

敵がどこにいるかわからぬだけではなく、誰が敵かもわからぬ場所では、結局のところ、すべてが敵という結論に到達してしまう。となれば狂うより他になくなる。――RSBC死戦の太平洋2巻204P ベトナムで米兵がよく起こしていた心理状態だが、戦場ではけ…

使う機会なさそうなので

がおう「弱すぎなんだけどマジ!誰あごんを神って言った奴は!誰だよあごんを神って言った奴は出てこいよ!ぶっころしてやるよ俺が!よーえーなまじ神神とか言ってまじで!精液の少ない屑じゃねえか!精液関係ねえから、アメフト!」

こめかみに血管がうき、頬の傷跡が微かにひきつっている。海賊と銀行の幹部社員を兼業している人間がいるとするならば、いまの清水のような見かけになるだろう。――RSBC死戦の太平洋2巻191P これも具体的に想像できてひどく笑える。銀行の幹部職員な…