・半島情勢
 日露戦争で日本が完敗したため朝鮮半島の主権はロシア帝国が握ることになった。イギリスの外交努力もあって南半分は独立した存在を許されたが事実上ロシアの影響下にあることは変わらなかった。もしも日英同盟が狙ったように半島にアメリカを引き込むことができれば情勢は変わったかもしれないが、結果として日本は日本海の喉下に匕首をつきつけられることになった。
 戦後に日本海側の資本整備が推進されたのは大陸で壊滅した陸上兵力を補うために国内の師団に機動力を与えようとしてのことだった(これで関東大震災で失われた資本投下をちょっと回収)。
 ロシア革命がおこると南朝鮮は本格的に解放されるが、資本を呼び込めなかったために日本・満州帝国が利用するいくらかの港湾都市以外は発展できないままだった。それでもロシア人が鉱山などの一次産業しか興味を示さなかった北朝鮮よりはマシだった。