・第一次南シナ海開戦
 フィリピン空襲の後、シンガポールからの輸送船団を護衛して本土に戻ろうとする第一航空艦隊をアメリカ極東海軍が襲撃せんとして生起した海戦。日本側は正規空母翔鶴級2隻に金剛級戦艦2隻を主力、アメリカ海軍はフィリピンへの航空機輸送を終えた直後のレキシントン級空母2隻にペンシルバニア級戦艦2隻とほぼ互角であった。
 互いを発見したあと、先手は米軍がとり攻撃隊を発進させた後の翔鶴を急降下爆撃で中破させた。それに遅れておこなわれた日本海軍の反撃は熾烈で空母サラトガが片舷に魚雷5発をくらって横転沈没。レキシントンも魚雷2発と爆弾1発を受けて中破した。その間も両艦隊の距離は縮まっており砲戦への予感が高まっていたが瑞鶴の第二次攻撃隊が米戦艦の一隻に攻撃を集中、魚雷命中により発揮速力を10ノット以下に削ったところでアメリカ艦隊の司令官が撤退を判断した。
 日本の輸送船団を追跡するには被弾した戦艦を切り離さなければならなかったが、金剛級とはいえ2対1で戦うのは困難と判断したのだ。


 撤退する米海軍に戦力の減った第三次攻撃隊が襲い掛かったが、サラトガの応急修理が功を奏して強引に上げた直掩機が活躍。彼女が大破するにとどまった。
 フィリピンに退却した米艦隊だが施設が空襲で破壊されていたために充分な修理をおこなうことができず、戦艦と空母をハワイに回航する破目になる。戦艦は回航中に伊号潜水艦によって撃沈された。