・マニラ空襲
 開戦後に発起された日本海軍空母機動部隊の軍港強襲攻撃。4隻の空母から五月雨式に発艦した攻撃機は戦闘艦をほとんど無視して対空防備のあまい港の施設に攻撃を集中。最大の戦果は潜水艦用魚雷300本を誘爆せしめたこと。石油備蓄まで厳しくなったフィリピン艦隊は積極的な作戦行動を行えなくなったのだが、そこを議会で吊るし上げられ政治的要求による艦隊作戦に出撃する破目になる。
 攻撃を終えた日本海軍の空母は2隻が南下してシンガポールに集結した自国の輸送船団を護衛に向かい、残り2隻が東進してアメリカ領の島々と荒らしまわり輸送船を撃沈した。
 日本の先制攻撃を可能にしたのは鈍足戦艦をもたないことによる卓越した艦隊速度だった。