大和級巡洋戦艦
 新起工された4隻の雲龍級空母とペアをくむエスコート艦として建造された事実上の装甲巡洋艦。その機能は砲火力よりも対空装備、船団指揮艦としての通信設備、航続能力、機関出力にそそがれており、36センチ砲6門を搭載しているのに側面防御力は30センチ砲に耐えられるものしかないという思い切った設計になっている。遠距離砲戦と対空戦闘を重視しているので水平防御はもう少しマシだが。
 こうして建造された大和級巡洋戦艦は設計者の想定に反して、小回りのよさと発射速度をいかした近接戦闘でも大活躍することになる。もちろん、空母護衛艦としての仕事ぶりも恥じないものだった。


 艦名は大和、武蔵、信濃、甲斐ね。