敵がどこにいるかわからぬだけではなく、誰が敵かもわからぬ場所では、結局のところ、すべてが敵という結論に到達してしまう。となれば狂うより他になくなる。――RSBC死戦の太平洋2巻204P

 ベトナムで米兵がよく起こしていた心理状態だが、戦場ではけっこう一般的なことだ。まったく堪らない状態で、この態度がさらなる敵をつくってしまう負の連鎖が起こりかねない。戦場での情報が値千金なのはそのためでもある。