イギリス留学時代に、フランス人の夫人が振る舞ってくれたサラダの味が忘れられない。夫人が行っていた秘密の味付けの正体がわからずに、訪ねまくったあげく海外留学をした次女のおかげで、ついに長年の謎が解け、昔味わったサラダが味わえるようになったとの話。
寄生虫への心配からレタスを家庭菜園で作ることになったのは著者の妻であり、どれくらい納得していたのか、ちょっとモヤッとしたものを感じた。それもまた時代を反映した部分であろう。今でもやらせたがる人はいそうだけど。
なお、隠し味の正体は乾いたパンで削ったにんにくだった。勝手にチーズと予想していたので外れた。