私の生まれた家 中谷宇吉郎

 石川県の片山津にあった著者の家の紹介。呉服店として、それなりに大きな店だったらしい。被雇用者をふくめて14,5人の人がいて、食事のときはみんな一緒だったと言うから、現代とはずいぶんと家の感覚が違う。食事の内容は粗末だったとしても、全員で同じものを食べていたのは、たしかに美徳かもしれない。呉子あたりにもそう書いてある。
 江戸時代の旧家などを見て回った経験から、著者の家をイメージしているが、どれくらい近いものを想像できているだろうか。北陸ゆえの耐雪構造とかもありそうだしなぁ。


青空文庫
中谷宇吉郎 私の生まれた家