真珠湾奇襲
 理想的な大抜擢により6隻の空母を束ねる機動部隊司令長官になった山口多聞に率いられた奇襲部隊は、しかし艦隊運動のマズさから衝突事故が多発。攻撃地点に到達する前に翔鶴が損傷して後送されてしまう。さらに瑞鶴がはぐれてしまい無線封子中の第一次攻撃隊に間に合わなかった。しかも、飛竜と蒼竜は北太平洋航路に予想以上に手こずったために燃料が不安になっていた。
 それでも山口は果敢に攻撃する。しかし、真珠湾攻撃部隊はレーダーに捕捉されて迎撃を受け、まったく不満足な戦果しかあげられなかった。もちろん第二次攻撃隊用意である。
 だが、第二次攻撃隊発進後の第一次攻撃隊を収容していた山口機動部隊は哨戒機からの連絡を受け、無謀に近い攻撃をしかけてきた空母エンタープライズの攻撃隊によって奇襲をうけ、蒼竜と赤城が脱落してしまう(のち自沈)。調子に乗ったエンタープライズの攻撃は飛竜を刺し違えるところまでいき。日本海軍は加賀と瑞鶴を残すのみ。しかも瑞鶴の攻撃は真珠湾に放った一波だけしか効果がなかった。
 機体を投棄しながら第二次攻撃隊を収容し、真珠湾奇襲部隊はほうほうの体で脱出する。