地球の円い話 中谷宇吉郎

 地球の丸さを例にして有効数字の話をしている。しかし、扱い方がちょっと変に感じられる。著者の言う6桁は小数点以下ではなくて、頭の数字(重力加速度でいえば9)かららしい。3桁わかれば十分なデータが得られるとの3桁も怪しいものであるが、コンピューターなどなく図を手書きしていた時代の風潮なのかな。昭和15年の科学者の感覚がちょっと分かった気がした。
 地球の凹凸や楕円形をしていることのオーダーの知識は大切である。


青空文庫
中谷宇吉郎 地球の円い話