読書子に寄す ――岩波文庫発刊に際して―― 岩波茂雄

岩波文庫にくっついている創刊者の理念を謳った文章が単体となって、青空文庫に収録されていた。底本が、中島敦山月記であることが最高にロックである。岩波文庫が生まれた当時の出版業界が抱えていた問題が伝わってくる。
 今でもディアゴスティーニの耳にはちょっと痛いのではないか(全集を押し売りしているわけじゃないけど)。
 岩波文庫の手本となったレクラム文庫のことも、気になってくるのであった。


青空文庫
岩波茂雄 読書子に寄す ――岩波文庫発刊に際して――