タケノコ 新美南吉


 すべてがカタカナで書かれたタケノコ視点の童話(ひらがな版もあった)。句読点とスペースの使い分けがどのような基準で行われているのか、気になった。設定については母親がタケになっているが、タケノコは地下茎段階からタケノコで、上に伸び始めるよりも前に個別の意識をもっている模様。そこから更に分離するはずなのだが。
 オチはブラックな気もしたが、才能があるものの仕事につけたと考えれば、良い話なのかもしれない。敷地の外に生えたわりにはしばらく生かしてもらえたんだな。ハーメルンの笛吹き男と関係があったりなかったり?


青空文庫
新美南吉 タケノコ