名声は身を助ける。だが、通じる相手と通じない相手で対応が激しく異なっているところが名声のあつかいの難しさである。もっとも著者には名声を利用するつもりはなくて――肩書は多少利用したが――偶然、泊めてくれた相手が著者を知っていただけである。
地方のインテリ女性も、類型を逸脱するという類型として扱われている感じがした。まぁ、そういう時代だったのであろう。今があるのも彼女たちのおかげかもしれない。
戦争末期の交通が混乱しまくった様子もおぼろげに知ることができた。本土の交通網をずたずたにされて、どう戦えと?