アラスカの氷河 中谷宇吉郎

 この文章が書かれた当時にアメリカへ向かう航空路からアラスカの氷河が見て楽しめるようになったらしい。ただし、天候に恵まれた場合に限るとのこと。自然の壮観な光景が探検家だけの楽しみではなくて、一般人の目にも触れるようになってきたことは人々の意識にどんな変化をもたらしたのかな。氷河の場合は特に地球温暖化の影響を受けている意味でも興味深い。
 アラスカのジュノーの1月の平均気温が札幌よりも温かいことを知って驚いた。黒潮も大したエネルギーを持っている。
 著者が最後に言及するモレーンが氷河につくる模様と墨流しの模様の類似性については、墨流しの方がピンとこなかったした。


青空文庫
中谷宇吉郎 アラスカの氷河