キャラクターが語る形であっても、視聴者向けには映像で提供される「回想」。それを受け取るキャラクターたちは回想の情報を視聴者と同レベルで得ることが許されるのか。
例えば非常に細かい特徴を知ってしまっていることは「回想を語るキャラクターの口から説明されたから」で納得してしまっていいものか。
逆に映像ならバリバリ同一人物だとわかる存在を、同じ世界のキャラクターにとっては話だけなので同一人物だと認定できない場合も考えられる。
さて、視聴者はどっちの状況が納得しやすいかなぁ。すでに回想をする人物のフィルターが通っているものが中立的な映像で再現される問題もあり、興味深い。
その点、小説はそこまで大きなキャラクターと読者の情報格差が生まれにくい。完全に口語の形で回想させることだって可能である。
だから、原作が小説のものを漫画化やアニメ化したときに、この問題は特に起きやすいかもしれない。