明白な運命から混迷の運命へ

 東海岸に独立の足場を築いていから常に西のフロンティアを開拓してきたアメリカ合衆国。哀れな先住民を虐殺し、メキシコから領土を強奪して、西海岸に到達しても今度は太平洋を西へ渡り、フィリピンを植民地に、日本や中国に市場を開かせようとしていたアメリカ合衆国
 それが「明白な運命」だと傲慢なまでに信じていた彼の迷惑な国の大統領になろうとしている人物が日本や韓国から基地を撤収するとブラフにしても言い始めた。さらに、メキシコに対しては壁を築く(築かせる)などと言う。
 モンロー主義の再現という人もいるが、あれはヨーロッパの政治にはかかわらなくてもフロンティアへの容赦無い前進はやめないものだったはず。裏庭である中米や南米への支配にはうるさいものだったはず。


 どうしちゃったのかな……あるいは他国にとって長期的には良い変化なのかもしれないが、内政的には広い国土にひきこもるだけで何らかのフロンティアを国民に提示できないと内部的にまずい気がする。
 代わりになるフロンティアは宇宙か、アラスカか、深海くらい?南極や砂漠でもいいのかな。財政とのバランスを考えないといけないから大変だな。


第一次世界大戦の歴史大図鑑を読み終わった。感想は以下
第一次世界大戦の歴史大図鑑 H・P・ウィルモット | 読書は呼吸