本当に痛ましい事件だが

 厚生省の事務次官の事件で、口をそろえて被害者が温厚で「善い人」と語られているところから思ったのだけど、そんなに大した人物を事実上のトップにいただいても不祥事続きってことは、最終的な結論として厚生省の職員自らが「うちにはシステム的な欠陥があります」と触れて回っているってことにならないかなぁ?
「善人でも末端の問題をどうこうすることはできない」という説明でもやはりシステム的に問題があることに変わりはないし…うーむ。


 これで今後、不祥事が起きたときに原因を個人の人格にすべてを帰着させるような証言が飛び出したりしたら私は今回のコメントたちを思い出さずにはいられないだろう……まぁ、こんな状況では他に言葉もない気がするが――今度は何でインタビューしているんだろうって疑問が頭をもたげてきた。


 ともかく、公務員の皆さんには自分たちの仕事が国民生活に直結している認識をもって働いていただきたいものである。