2007-09-30 ■ 佐藤大輔名文集 佐藤大輔名文集 これこそが最大の危機であった。牧羊犬は次々と傷つき倒れ、羊の群は狼の群へとさしだされている。狼たちは喉の奥から血も凍るような唸りを発していた。 そしてかれらの牙はすぐに剥きだされる。――RSBC死戦の太平洋2巻108−9P 実にイメージしやすい情景描写。そして比喩するものの身の毛もよだつ恐ろしさ。とくに最後の一文が恐怖感を高めている。