あし 新美南吉

 足がしびれた馬のまぬけな話。腕を下敷きにして眠って、痺れて自分の腕じゃないような感覚になった記憶があるので、共感して楽しめた。椅子や机などのとばっちりが悲しい。笑い話で済んではいるが、疑いの心が広がり始めると、ストップが掛からないことを伝えられている。友情の崩壊に至ることもあるから、気をつけようと暗に言っているのだと思う。


新美南吉 あし