鍛冶屋の子 新美南吉

 なんとも暗い話を書いたものだ。こんな話も描くのだと思ったが、代表作である「ごんぎつね」も十分に暗かった。体に悪い酒をやめたら調子が悪くなってしまった親父。人体のバランスとは本当に奇妙なものだ――実は他にも原因があるのかもしれないが、リアルに感じられた。
 兄は将来的にどうなるのかなぁ。やっぱり、弟が一生面倒を見るのか。社会保障が弱そうで辛い。


青空文庫
新美南吉 鍛冶屋の子