雪の十勝――雪の研究の生活―― 中谷宇吉郎

 十勝の山小屋で著者がやっていた雪の研究生活が描かれるようで、山小屋のオーナーO老人のすごさを語る話だった。O老人が何ヶ月も雪山を歩き回っている間に、ひとりで山小屋を守っているお婆さんもすごいと思う。二人が出会った経緯も気にならないでもないが、立ち入り過ぎか。
 O老人が新しいものを取り入れることに熱心で、念願の魔法瓶を手に入れて喜んだというエピソードも素敵だった。
 物理的にはカムチャッカまで歩いて行けるのか。


青空文庫
中谷宇吉郎 雪の十勝 ――雪の研究の生活――