女性キャラをエロく描く(観る)ことは女性を性目的の存在とみなして人権を蹂躙している的な意見を読んで思ったのだが、仮に男性が筋骨隆々に描かれた絵があっても(力のない男が否定された!)とショックを受ける人は皆無ではなくても今回の場合よりも少数なのではないか(酷いコピーが付いている場合は別として)。
 それというのも男性の場合は、腕力以外にもいろいろな役目が求められている意識が定着している――女性も同様であるべきであるが、悲しいかな、まだまだ途上かと。それゆえに男性は(自分のことは言われていない)と受け取りやすい。
 逆の場合は、同性へのメッセージがすべて自分へのメッセージに感じてしまいやすい。著しい場合はメッセージ性がなくても、描かれた同性がすべて自己と同一視されるかもしれない。


 だから、この世の誰にも様々な役割がありえるという意識がすべての人に定着すること。それが長期的な解決になるんじゃないかと思った。
 二次元というか創作も描くキャラクターの幅を増やしていくことで意識の変革に貢献できるはず。そうでなくてもテンプレに陥るのは避けてほしいものだ。