宦官の幻肢痛

 おちんちんを切り取られた宦官はそのファントムペインを感じることがあったのだろうか。
 ただでさえ痛いおちんちんにファントムペインが繰り返し生じるなんて痛すぎる。
 鏡写しにした失った部位を観ることで痛みが和らぐ効果もひとつしかないおちんちんでは期待できない(方玉宦官なら期待できる?)。
 だから代わりに自分によく似た人間に鏡写しのポーズを取って貰って――とまで考えを進めて厄過ぎると気づいた。