飴だま 新美南吉

 新美南吉には珍しくほのぼのオチの作品。「武士の魂」をそんな使い方してしまって平然としている侍の度量の大きさに呆れてしまう。
 母親の心配はすべて杞憂だったのだが、それだけ居眠り侍が規格外の存在だったことも示している。
 けっこう偉い武士なんだろうな――とてつもない下っ端のパターンは珍しいので、たまには読んでみたい気もするなぁ。


青空文庫
新美南吉 飴だま