書店にてついに時代はここまできたのかと思った。
 萌えと戦記シミュレーション小説の融合である。戦艦越後の生涯なんてものもあったが更に突っ走っている作品がでてきたようだ。思い返せば、その傾向は小説よりも漫画で先行していたかもしれない。アンリミテッド・ウィングスもそれに近い作品だ。
 萌えとミリタリーの相性の良さは下手に対立する要素がないことにあると思う。逆に好適といわれそうなラブコメなどは両立の難しいところがあるだろう。流されて藍蘭島に微妙な部分があるのはそういうわけだ。
 まぁ、しかしこの傾向はどれだけ根付くことか。個人的には萌えよりもしっかりとした考証とエンターテイメント性の豊富な作品を読みたいのだがなぁ――市場の縮小傾向からでてきた窮余の策か。
 作品をちょくせつ読んでないので言い切れないところはあるけれど。